◆第34号(2024年)
・論文
雑体書の歴史における『篆隷文体』の継承と断絶 …仲村康太郎
〈唐招提寺勅額〉考 …石井 健
清代における九宮法の展開 …髙橋 佑太
清末における呉昌碩の「国家観」―書簡・詩並びに時局を通して― …王 娜婷
李瑞清・曾熙の「鋸体」書法に関する一考察 …佐藤 汰一
・特集 杉村邦彦先生のご功労
学会発足期の杉村邦彦先生 …中村 伸夫
草創期の書論研究会と杉村先生の思い出 …萩 信雄
杉村先生と「日中書法交流」 …増田 知之
中国書論研究・近代書学顕彰のパイオニア …成田健太郎
杉村邦彦先生と澄懐堂美術館 …弓野 隆之
・講演録
日本の書流―法性寺流を中心に― …古谷 稔
一九五五・五六年「現代日本の書・墨の芸術」ヨーロッパ巡回展について―アーカイブ資料から見る欧州と日本の芸術交流― …ユージニア ボグダノワ・クンマー
・学界展望
中国書道史関連の研究動向(二〇二二・二〇二三年度) …井田 明宏
・書評
松丸道雄著『殷周史甲骨金文研究』 …福田 哲之
・新刊紹介
下田章平著『清末民初書画碑帖収蔵研究』 …弓野 隆之
亀澤孝幸著『文と書 中国書字思想の探究』 …矢野 千載
柳田さやか著『「書」の近代 その在りかをめぐる理論と制度』 …髙橋 利郎
林淳著『いびつな「書の美」 日本の書がたどった二つの近代化』 …萱 のり子
◆第33号(2023年)
・論文
習字簡にみる後漢時代後期の書体区別の一端 …井田 明宏
古今和歌集古写本に見る漢字表記―持明院流入木道伝書『勅撰之法』を手がかりに― …宮本 淳子
法帖からみる秋萩帖王羲之臨書の源流 …髙木 義隆
董其昌『画禅室随筆』の成立に関する一考察 …尾川 明穂
河井荃廬の篆刻における中国古典の受容と展開―三十八歳から四十九歳までを中心に─ …権田 瞬一
・特集 西林昭一先生のご功労
学会創設期の西林昭一先生 …中村 伸夫
日中書法学術交流 …河内 利治
畢生の大作 …横田 恭三
学と書の相関―書と繋がる― …澤田雅弘
西林先生との約束 …小川博章
・講演録
祖父・清六から聞いた 兄、宮澤賢治 …宮澤 和樹
・学界展望
日本書道史関連の研究動向(二〇二一・二〇二二年度) …山口 恭子
・書評
増田知之『明清法帖叢考』 …菅野 智明
・新刊紹介
邱振中『書法の形態と解釈』 …成田 健太郎
◆第32号(2022年)
・論文
克罍・克盉における字体の異同と銘文の製作順序 …浦野 俊則
物象から心象風景へ:中山王陵三器銘の書風を探る …呉 雲峰
日本大学図書館蔵『後撰和歌集』に見る「不違一字」の書写意識 …家入 博徳
『麒麟抄』の成立と伝来について―中世書道における相伝と思想の様相― …加藤 詩乃
初期羅振玉書画碑帖コレクションの日本への流入 …下田 章平
河井荃廬の篆刻における中国古典の受容と展開―清朝名家を中心として― …権田 瞬一
沈子善と中国書学研究会―書の学会を生み出すもの― …菅野 智明
「書は芸術である」の理論的根拠の検討―張蔭麟・宗白華の言説を中心に― …梁 開印
・学界展望
中国書道史関連の研究動向(二〇二〇・二〇二一年度) …髙橋 佑太
・書評
瀧本弘之・戦暁梅編『近代中国美術の辺界―越境する作品、交錯する藝術家』 …弓野 隆之
◆第31号(2021年)
・最新研究動向紹介
近年の顔真卿の研究について ─新出の史料を中心に─ …宮崎 洋一
羅振玉をテーマとした二つの研究集会について …菅野 智明
・論文
陝西型鎮墓瓶と東牌楼後漢簡牘の書法に関する一考察 ─両者の比較と再現実験の試み─ …井田 明宏
游相本御府領字従山本蘭亭序を巡って …髙木 義隆
偽王著本系統「淳化閣帖」に関する一考察 …下田 章平
比田井天来と朝鮮書道史 ─『朝鮮書道菁華』を中心に─ …金 貴粉
・学界展望
日本書道史関連の研究動向(二〇一九・二〇二〇年度) …柳田 さやか
◆第30号(2020年)
・特別寄稿
鋳物の技術と文字 ―殷周金文の鋳造法をめぐって― …山本 尭
・論文
後漢時代の鎮墓瓶にみられる書法の二系統性について …井田 明宏
「雁塔聖教序記碑」に見える複雑な刻線の考察 …池田 絵理香
唐代における蔡邕書法の評価 …剣持 翔伍
法帖画像アーカイブを研究資源として活用するために …成田 健太郎・中村 覚・水野 遊大
下絵切『和漢朗詠集』の位置 …山本 まり子
江戸期における千字文出版情況の考察 ―『割印帳』と『開板御願書扣』を通して― …史 清晨
・第三十回大会記念講演
近百年の中日書法交流について …蘇 士澍
・第三十回大会記念シンポジウム報告
書学書道史研究の課題学 …河内 利治・富田 淳・信廣友江・笠嶋忠幸・中村伸夫
・学界展望
中国書道史関連の研究動向(二〇一八・二〇一九年度) …下田 章平
・書評
河内利治『黄道周研究』 …増田 知之
◆第29号(2019年)
・論文
開母廟石闕銘の避諱に関する一考察 …早川 桂央
宋代における「古文篆書」 ―常杓の「盤谷序」を例として― …陳 俋佐
明治期における書道団体の動向 ―山腰弘道と大日本選書奨励会を中心に― …前川 知里
山本竟山と京都和漢法書展覧会 …蘇 浩
近代朝鮮における書の専業化過程とその特徴 ―官僚出身書人の動向を中心に― …金 貴粉
昭和初期における菊池惺堂の収蔵ネットワーク ―大橋廉堂先生入蜀画会を中心として― …下田 章平
・学界展望
日本書道史関連の研究動向(二〇一七・二〇一八年度) …髙橋 利郎
・書評
杉村邦彦著『書学論纂』 …尾川 明穂
◆第28号(2018年)
・論文
庾肩吾『書品』攷 ―「天然」・「工夫」の淵源をめぐって― …関 俊史
唐代の碑誌にみる複数書体の併用 …剣持 翔伍
日本書論史序説 ―世尊寺家書論の体系化への試み― …永由 徳夫
世尊寺家・持明院家の入木道伝書について ―『入木道伝書目録』と田安徳川家旧蔵の資料群との対比を中心として― …金子 馨
美術館設立運動史における書の位置付け ―明治期を中心に― …前川 知里
北大路魯山人と良寛書《縦読洹沙書》 …角田 勝久
・学界展望
中国書道史関連の研究動向(二〇一六・二〇一七年度) …増田 知之
・書評
神野雄二著『日本篆刻家の研究 ―山田寒山・正平を中心として―』 …権田 瞬一
◆第27号(2017年)
・論文
三井本十七帖考 ―香港中文大学文物館北山本との比較を踏まえて― …澤田 雅弘
明清時代の「顔真卿」 ―宋元時代の評価などとの比較を中心に― …宮崎 洋一
碑帖拓本資料のデジタル公開における書誌記述の実践 …成田 健太郎
北魏平城時代の巡行碑 …徳泉 さち
胡林翼幕府における張裕釗書法の形成 ―咸豊年間の書簡を中心として― …陳 奕君
「扶桑再遊記」にみる羅振玉と日本人 ―社会的ネットワーク分析の視点から― …菅野 智明・猿渡 康文
・第二十七回大会講演
明治初期の巌谷一六とその書法〈概要〉 …杉村 邦彦
・書評
山元宣宏著『古代書体論考』 …横田 恭三
栗本高行著『墨痕 書芸術におけるモダニズムの胎動』 …萱 のり子
◆第26号(2016年)
・論文
葉銘の篆刻史観 ―葉銘編纂の印譜と印人伝を中心に― …正岡 知晃
国文学研究資料館蔵松花堂昭乗筆『詠歌大概』 ―伝来、筆者、および所収秀歌撰をめぐって― …山口 恭子
龍眠会研究初探 ―彷徨する六朝書道をめぐって― …中村 史朗
朝鮮美術展覧会における書部門廃止と書認識の変容 …金 貴粉
・研究ノート
日本印人研究 ―中川一政の篆刻と篆刻論― …神野 雄二
・講演
漢隷の成立 …佐野 光一
・学界展望
中国書道史関連の研究動向(二〇一四・二〇一五年度) …成田 健太郎
・書評
萩信雄著『金石書史研究』 …菅野 智明
成田健太郎著『中国中古の書学理論』 …増田 知之
◆第25号(2015年)
・論文
燕国璽印研究 ―長細形璽印の印文中の「鍴」を中心に― …栗 躍崇
明末期の印論における審美思想の形成 …川内 佑毅
藤原伊房の書風形成における一考察 ―藍紙本万葉集の漢字部分を中心に― …根本 知
『筆躰抄』の伝本について ―附校本― …金子 馨
・研究ノート
後漢時代の篆書碑についての一考察 ―袁安・袁敞碑を中心に― …安生 成美
伊予切の装丁および使用字母に関する一考察 …野中 直之
宮内庁三の丸尚蔵館蔵伝俊成筆『古今和歌集』の書誌と本文 …家入 博徳
篠田家蔵『芥津印譜』とその周辺資料について …直井 誠
明治期の竜池会・日本美術協会における書の位置 ―六書協会・日本書道会設立の背景として― …柳田 さやか
・第二十五回大会公開シンポジウム報告
伝承と生成のかたち ―書学書道史と芸術諸学― …萱 のり子・輪島 裕介・土田 耕督・河内 利治・下野 健児
・学界展望
日本書道史関連の研究動向(二〇一三・二〇一四年度) …永由 徳夫
◆第24号(2014年)
・論文
文・書・画の理論的統合 ―劉勰・張懐瓘・張彦遠― …亀澤 孝幸
『聾瞽指帰』の再検討 ―日本書道史上の国風化について― …加藤 詩乃
近衛本『和漢朗詠集』の性格 ―粘葉本系統との関係を中心に― …山本 まり子
四天王寺大学恩頼堂文庫蔵『筆体口伝』について …金子 馨
白隠慧鶴「面壁達磨」と文字絵の周辺 …尾西 正成
・研究ノート
同風印社『印印』総目録化報告 …権田 瞬一
・第二十四回大会特別講演
文字統一と秦漢の史書 …大西 克也
・学界展望
中国書道史関連の研究動向(二〇一三年度) …菅野 智明
◆第23号(2013年)
・論文
後漢末期における書の諸相 ―西高穴二号墓を中心として― …大橋 修一
前漢墓出土「告地策」考 …横田 恭三
金章宗の所蔵印と痩金書 …高木 義隆
歴代書跡に対する董其昌の鑑定・評価基準 ―褚摹系「蘭亭序」に近似する一群の書跡の存在から― …尾川 明穂
筆力の構築〈骨〉〈筋〉〈肉〉の概念より ―漢魏六朝唐の書論を中心に― …陳 柏伩
・研究ノート
戦後日本における「前衛書」の展開 ―森田子龍の作品分析をとおして― …丸山 果織
・特別寄稿
現代日中書道交流の一側面 ―今井凌雪先生を基軸として― …河内 利治
*〈書学書道史研究〉第22号に関する訂正
◆第22号(2012年)
・論文
〈秘伝〉の視点から俯瞰した日中書論 …永由 徳夫
張懐瓘『書断』の史料利用と通俗書論 …成田 健太郎
米芾の平淡天真 …中村 薫
『画史』『書史』に見られる米芾の装潢観 …丁 成東
趙孟頫の碑文書法について ―《玄妙観重修三清殿記》と《玄妙観重修三門記》二稿を中心に― …陳 建志
「持明院流」考 ―その本質を知るために― …緑川 明憲
小島成斎の用印 …田村 南海子
會津八一と呉昌碩 …角田 勝久
・研究ノート
蘇州博物館蔵の徐渭書法 ―草書詠墨詞・詠剣詞大軸と青天歌巻について …荒井 雄三
◆第21号(2011年)
・論文
趙之謙雑記 ―〈異魚図〉を中心にして― …大橋 修一
細井広沢考 ―『観鵞百譚』を中心に― …鈴木 晴彦
西周金文における字体の多様化について …角田 健一
故宮本『十二月朋友相聞書』 …高木 義隆
呉世昌における中国書法の受容と展開 …金 貴粉
近衛家掛軸の表具における一考察 …髙田 智仁
・研究ノート
楷書風格の一考察 ―欧陽詢を中心に― …藤森 大雅
・書評
信廣友江著『占領期小学校習字 ―戦後書道教育の出発点・毛筆習字の排除と復活をめぐる攻防』 …鈴木 慶子
◆第20号(2010年)
・最新研究動向紹介
曾熙・李瑞清研究の現在 …菅野 智明
・論文
董其昌の書法史論における古法変革への認識の変遷 ―南北宗論を含む画論を補助資料として― …尾川 明穂
鄧石如楷書考 …鎌田 美里
竹田画帖作品における著賛形式について ―《亦復一楽帖》の書と画による紙面構成を中心として― …吉村 富美子
台湾日治時代における日下部鳴鶴と門流書家の活動と影響 …香取 潤哉
・研究ノート
陳鴻壽の芸術と生涯 …田淵 元博
・書評
古谷稔著『中国書法を基盤とする日本書道史研究』 …髙城 弘一
*お詫びと訂正(別刷)
◆第19号(2009年)
・最新研究動向紹介
中国の三大学に収蔵された簡牘 …横田 恭三
・論文
銭痩鉄と谷崎潤一郎の周辺 …柿木原 くみ
陳鑑本と陸継善本蘭亭序 …高木 義隆
『夜鶴庭訓抄』の変遷過程 …永由 徳夫
難波津の歌の享受史覚書 ―上代から『古今集』まで― …安國 宏紀
「絹地切」「綾地切」の多様性について ―サンリツ服部美術館蔵の『白氏文集』巻第三・新楽府「二王後・海漫々」の断簡を中心に― …峯岸 佳葉
會津八一が生前に揮毫した金石文の特質 …角田 勝久
・研究ノート
近代以降の顔真卿の研究について …宮崎 洋一
・書評
西林昭一著『中国書道文化辞典』 …富田 淳
杉村邦彦著『書学叢考』 …菅野 智明
◆第18号(2008年)
・論文
多胡碑の朝鮮への流伝に関する新資料 …杉村 邦彦
張芝草書の実相 ―東牌楼東漢簡牘による法帖の検証― …福田 哲之
「大河内文書」にみる明治期の日中書法交流 ―楊守敬来日前後の事情をめぐって― …中村 史朗
〈気〉をめぐる書法審美範疇語の研究 ―漢代から唐代の書論からみる〈気〉字術語― …王 力軍
董其昌の歴代法帖に対する見解について …大鹿 まゆみ
王澍『淳化秘閣法帖考正』に関する一考察 …髙橋 佑太
・研究ノート
章草の名義をめぐる一試論 …山元 宣宏
◆第17号(2007年)
・論文
『源氏物語』に見る紫式部の書美について …杉浦 妙子
何君閣道摩崖の書 ―四川省刻石に見る一形態― …高澤 浩一
張旭の草書に関する一考察 ―歴代の文献を依拠として― …下田 章平
「慈光寺経」の書風について …橋本 貴朗
奈良県立美術館蔵・松花堂昭乗筆「三十六歌仙和歌書」について ―松花堂昭乗の三十六歌仙歌受容をめぐる考察― …川畑 薫
・研究ノート
郭店楚簡『語叢四』の抄者について ―字形的バリエーションの統計学的考察― …西山 尚志
◆第16号(2006年)
・論文
杜甫の書論 ―ことに同時代批評の視点から― …興膳 宏
王僧虔「論書」より『法書要録』を見直す …大野 修作
手習い歌の変遷の実相について …森岡 隆
中国芸術における「聖」概念の変容 ―「書聖」「草聖」「詩聖」「画聖」などをめぐって― …松永 恵子
徐渭有紀年書画 ―徐渭書画編年の基礎として― …荒井 雄三
明代後半期における北方の「書」の状況 ―山東の邢侗とその法帖刊行を中心として― …増田 知之
十二世紀書写とされる『和漢朗詠集』諸伝本について ―葦手本を中心として― …山本 まり子
南宋書法にみる「墨蹟」の源流について ―禅僧と文人の接点・張即之書風の伝播を中心に― …峯岸 佳葉
・書評
浦野俊則退職記念論文集刊行会編『望岳室古文字書法論集』 …河内 利治
◆第15号(2005年)
・論文
偽刻家Ⅹの形影 ―同手の偽刻北魏洛陽墓誌群― …澤田 雅弘
阮元における東晋書法観の変遷 …菅野 智明
中晩唐から北宋中後期に至る「狂草」評価の変遷 ―張旭・懐素の批評史― …松永 恵子
江戸時代の篆書体受容について ―篆書関連書籍の翻刻・出版の事情より― …岩坪 充雄
明治維新における公文書書体の転換 ―藩士が見た「布達」類の書体と記録した「控」類の書体― …青山 由起子
・研究ノート
天發神讖碑の筆法とその伝承について …佐藤 法雄
・特別寄稿
「象」と「思」 ―理論研究と創作実践の相関性に関する研究― …陳 振濂
・書 評
河内利治著『書法美学の研究』 …萱 のり子
*会員研究動向(平成十六年度) リーフレット
◆第14号(2004年)
・論文
柩銘の展開とその図像について …大橋 修一
「流派」の発生と「道」の概念についての一考察 …杉浦 妙子
統一秦における簡牘文字の実相 ―湖南省龍山県里耶出土の木牘を中心として― …横田 恭三
伝西行筆の筆跡一群と「二十巻本歌合」について …名児耶 明
寸松庵色紙の伝存点数および改竄の一端 …森岡 隆
書体の変遷Ⅱ ―無・无― …紅林 幸子
梁啓超の北碑論 …菅野 智明
・研究ノート
「飛白書」における思想的背景 …松永 恵子
鄧石如の篆書に関する考察 ―李陽冰の影響を中心に― …大迫 正一
◆第13号(2003年)
・論文
歌切と文切 …木下 政雄
富岡鐡齋 ―書美の特異性― …野中 浩俊
焦循『里堂道聴録』所録の南北書派論・北碑南帖論について …澤田 雅弘
唐写本『説文解字』口部断簡論考 …福田 哲之
酔翁の意は酒に在らず ―米山の酔書をめぐって― …鄭 麗芸
『夜鶴庭訓抄』の残した足跡 …永由 徳夫
・研究ノート
文人山田寒山・山田正平(資料編) …柿木原 くみ
忘れられた顕彰 ―植民地期台湾における日本人の建碑― …森岡 ゆかり
日本・台湾書道交流史試論 ―台湾における日本統治時代の日本人の書道関連大事年表(一八九五-一九四五)を中心に― …河内 利治
◆第12号(2002年)
・論文
熊野類懐紙筆跡の再検討 ―原本か摸本かの鑑識の方法― …古谷 稔
何紹基の書法観 ―甲骨発見以前の金石学― …大野 修作
色紙の体裁についての一考察 …杉浦 妙子
梁啓超碑帖跋 ―中国国家図書館蔵本を中心として― …髙澤 浩一
和魂漢才の注連石 ―米山の「天地一指」を中心に― …鄭 麗芸
・近刊紹介
杉村邦彦編『中国書法史を学ぶ人のために』 …大橋 修一
◆第11号(2001年)
・論文
黄道周蔡玉卿 ―玉卿詩書画考― …河内 利治
東皐心越の鐘銘をめぐって …石田 肇
草書の表現法についての考察 ―「連綿」を中心に― …承 春先
新出「筋切・通切」考 …髙城 弘一
北條卍山とその周辺 ―伊勢の篆刻家たちとの交流について― …柿木原 くみ
「も」の字母に「无」はない ―国語学・古筆学の視点から― …角 紀子
・第四回国際書学研究大会 基調講演
日本における漢字の受容と書の形成 …西林 昭一
◆第10号(2000年)
・論文
殷代の書について ―甲骨文字における“習刻”と“法刻”― …松丸 道雄
楊守敬の来日とその影響に関する幾つかの問題 …杉村 邦彦
王羲之書法を中心とする江戸和様書家の唐様書受容について …鈴木 晴彦
書法審美範疇語〈遒媚〉考 …河内 利治
隷書、佐書、書佐 …顧 風
・研究ノート
正倉院所蔵楽毅論について …湯沢 聡
◆第9号(1999年)
・論文
仮名発達史における難波津の歌 …森岡 隆
楊守敬『激素飛清閣評碑記』、『同・評帖記』について ―湖北省博物館蔵手稿本の検討を中心に― …中村 史朗
小萬柳堂と澄清堂法帖 …鈴木 洋保
金印再考 …佐藤 法雄
・研究ノート
新出の『庭訓往来』古写本の筆者について ―建部伝内賢文自筆と認定するまで― …中村 武三
鄭文焯用印再考 ―王大炘所刻印 …弓野 隆之
・特別寄稿
金文「唯」字考 …金 洋東
◆第8号(1998年)
・論文
江戸時に舶載された単帖の研究 …大庭 脩
吐魯番出土文書に見られる王羲之習書 ―阿斯塔那一七九号墓文書〈72TAM179:18〉を中心に― …福田 哲之
新発見の洛陽存古閣旧蔵石拓本 …飯山三九郎
戦国期楚系簡帛文字の変遷 ―字形を中心として― …横田 恭三
・研究ノート
忘れられた碑の中から ―戸川安清寿蔵碑をめぐって― …柴田 光彦
中国新出土秦封泥の検証 …松村 一徳
・書評
村上翠亭・高城竹苞著『近衛家熙写手鑑の研究・仮名古筆篇』…森岡 隆
◆第7号(1997年)
・論文
書跡にける平面鑑賞と堅面鑑賞について ―その形状より見た特徴― …木下 政雄
潤例の発生と展開 ―明・清における文人売芸家の自立― …澤田 雅弘
書法批評語〈骨〉義考 ―南朝から唐代の書品論を中心に― …河内 利治
「玉梅花盦論篆」における金文書派の体系 …菅野 智明
小曽根乾堂論 ―篆刻を中心として― …神野 雄二
・近刊紹介
池田温編『中国古代写本識語集録』
西林昭一著『翁方綱の書学』
大庭脩著『象と法と』
啓功著 大野修作訳『啓功書話』 …田中 有
・資料
‘Handwriting’研究関連文献総目録(Ⅲ) …萱原 晋
・報告
第二回中国書法史論国際研討会の記 …中村 伸夫
◆第6号(1996年)
・論文
漢墓出土の簡牘 ―特に王杖簡牘について― …大庭 脩
内藤湖南と山本二峯 ―澄懐堂収蔵の中国書画をめぐって― …杉村 邦彦
滑川澹如について …柴田 光彦
鳥篆考 …鶴田 一雄
廉泉の日本における活動 ―収蔵家としての行跡をめぐって― …鈴木 洋保
李瑞清の墨縁 …菅野 智明
・研究ノート
線・形象・時間 …萓 のり子
・書評
松丸道雄・高嶋謙一編『甲骨文字字釋綜覧』 …浦野 俊則
・資料
‘Handwriting’研究関連文献総目録(Ⅱ) …萱原 晋
・報告
’95日華書学研討会の記 …事務局
◆第5号(1995年)
・論文
武威磨嘴子第四号漢墓出土の柩銘について …中村 伸夫
祝允明の小楷書法について …下野 健児
『秋萩帖』所収歌について …高城 弘一
趙孟頫本『急就篇』考 …福田 哲之
・資料
‘Handwriting’研究関連文献総目録(Ⅰ) …萓原 晋
・五周年記念 誌上座談会
書学書道史研究の現状と展望 …西林 昭一・杉村 邦彦・角井 博・興膳 宏・松丸 道雄・大野 修作・浦野 俊則・中村 伸夫・大島 守彦、福田 哲之・野中 浩俊・萱原 晋・田中 有
◆第4号(1994年)
・論文
包山楚簡の書法についての考察 …新井 儀平
中唐期の書論 ―『書断』から『述書賦』へ― …大野 修作
和刻『隷辨』考 ―江戸時代における隷書の導入― …田中 有
楊守敬と日下部鳴鶴 ―近代中日書法交流史の発端― …杉村 邦彦
中央研究院所蔵の拓本資料 ―仏教碑銘を中心として― …八木 宣諦
河北定県北荘漢墓刻石の書丹者 …飯山 三九郎
尾上柴舟の書風の変化に関する一考察 …松本 昭彦
形態から行為へ ―今日の書における芸術経験をめぐって― …萱 のり子
・報告
中日書法史論研討会の記 …中村 伸夫
◆第3号(1993年)
・論文
〈肥致碑〉試探 …西林 昭一
潘存臨鄭文公下碑の伝来とその歴史的意義 …杉村 邦彦
余紹宋『画法要録』と『書画書録解題』 …大野 修作
劉墉の書跋に見る書法観 …鈴木 洋保
会津八一の印学 …神野 雄二
明代における狂草の流行とその様相 ―祝允明を中心として― …下野 健児
・研究ノート
鵬斎以降の書流の行方 …岩坪 充雄
◆第2号(1992年)
・論文
水野疎梅とその交流 …横田 恭三
伝殷墟出土璽印の亞字形について …金 洋東
『才葉抄』と藤原教長 …杉浦 妙子
朝鮮書道史と副島種臣 ―金正喜との関連をめぐって― …豊嶋 嘉穂
甘粛簡牘帛書出土年表 …田中 有
額田部臣刀銘の考証 ―字体・製作年・書者― …福宿 孝夫
・研究ノート
琉球王朝の和様書について …渡久地政二
・ビデオ鑑賞
蔚珍鳳坪新羅碑
尖山摩崖
◆創刊号(1991年)
・論文
書道史研究の方法に関する一つの試論 …杉村 邦彦
日本出土「魏紀年」四鏡の銘文と字体 …福宿 孝夫
泰山金剛経と尖山摩崖 ―「北周要経洞摩崖」(中華民国十四年刊油印本)をめぐって― …松村 一徳
〈検〉の再検討 …大庭 脩
顔真卿書「殷夫人顔君碑」について ―顔真卿の晩年の書風に関する一考察― …宮崎 洋一
『篆隷萬象名義』の篆体について ―『説文解字』との比較を中心に― …福田 哲之
禅と書法芸術 …何 勁松
中国古書論にみられる用筆理念の変遷 ―蔵鋒用筆を中心として― …森 常雄
手本体と写書体の形状的特質とその作品名称について …木下 政雄